手記の連載じゃ!ぜひ、ご覧あれ
 

  ワシもまだ未熟者故、まだまだ悟りの境地には達せずにおる。しかしな、こうやって山の中で生活しておるので、世俗の人とは違った感性を持っておる。

 人間は本来、「何が悪い事か?」という善悪の判断は自ずとできるものじゃ。しかしな、人間とは一方で”慣れる”動物でもあってな。「悪い事」でも、それが繰り返し行われていると、「悪い事」という感覚がなくなってしまって、「いいんじゃないか?」という風に思ってしまうのだな。ナチ党政権下のドイツの国民啓蒙・宣伝大臣、ゲッベルスは「嘘も100回繰り返せば真実になる」と言ったというがな。「悪い事」でも日頃の生活の中で「悪くはないんだ、悪くはないんだ、悪くはないんだ、悪くはないんだ・・・」という状況が繰り返されると、不思議と”悪”ではなくなってしまうのだな。

 まあ、それが”世俗”というものなのだがの。山で暮らすワシには、この異常さがさすがに目に余ってしまうのだ。特に子供のいじめや教育のあり方は、ワシとしてはどうしても我慢がならんのじゃ。実はこれまで、徒然なるままに手記を書いておったが、まあ、こんなことで皆さんに読んでもらおうと思ったわけじゃ。

 我が「里の森」では、子供たちに豊かな心を持たせる「実践教育」をやっておるが、その中でいろいろ感じることがあった。その経験がこの手記に入っているからの。皆さんには参考になる部分もあると思う。ぜひ、読んでみてくだされ。

 

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